ROK SHIFTER CUPは2016年にスタートした、イタリアのVORTEX製6段変速機エンジン『ROK SHIFTER』を使用したミッションカートレース。
『ROK SHIFTER』は125cc水冷2サイクルリードバルブエンジンで、公称最大出力は43HP/13,900rpm。
カート専用エンジンとしてはもっともハイパワーなもののひとつで、これをフロントブレーキ付きシャシーに搭載する。
シリーズ戦は三重県・鈴鹿サーキット国際南コースで開催されている。
レースはスタンディングスタート方式を採して、タイムトライアル、レース1、レース2とした1日2レース制を採用し、それぞれにシリーズポイントが与えられる点が特徴です。
ROK CUP JAPAN
2023 ROK CUP JAPAN シリーズ は、2022 年 9 月 1 日~2023 年 8 月 31 日までの シリ ーズ全5大会のうち成績上位4大会の合計ポイントが対象となり得点最上位選手がシリーズチャ ンピオンと成り、世界各国で開催された ROK シリーズで激戦をくぐり抜けてきた招待ドライバー達で世界一を競う、 ROK CUP SUPERFINALに招待選手として参戦できます。
◆2023 ROK CUP SUPERFINAL◆
2023 年 10 月 14 日開催
イタリア / サウスガルダカーティング
NEXT-ONE Racing (Driver Takushi Azuma)は、
この2023 ROK CUP JAPAN シリーズ に、参戦してチャンピオンを獲得いたしました。
NEXT-ONE Racing
2023年参戦体制
■ドライバー:東拓志
■メカニック:綿谷佳之/富山秀文
■チーム代表:東浩也
■chassis:KOSMIC
■Tire:BRIDGESTONE
■Engine:VORTEX ROK SHIFTER
■Engine Maintenance
:HIROYA AZUMA(NEXT-ONE Racing)
■Sponsor
(SINFONIA TECHNOLOGY CO., LTD.)
BUB DISEGENO CUSTOM SUIT
■レースレポート:東浩也
2023 ROK CUP JAPANチャンピオン獲得!!
2023 ROK CUP JAPANシリーズ2年連続3回目のチャンピオン獲得いたしました!!
◆2023 ROK CUP JAPAN シリーズ◆ ★シリーズポイント★
Round1-2:2022年12月11日
公式予選/8位
Round1/リタイア
Round2/4位
Round3-4:2023年2月26日
公式予選/1位
Round3/優勝
Round4/優勝
Round5-6:2023年6月25日
公式予選/4位
Round5/優勝
Round6/優勝
Round7-8:2023年7月18日
公式予選/3位
Round7/8位
Round8/7位
Round9 :2023年8月13日
公式予選/1位
プレファイナル/1位
ファイナル/2位
チャンピオンへの道標
2023シリーズレポート&リザルト
Round1/リタイア Round2/4位
2022年12月11日(日)
鈴鹿サーキット/SouthCourse
2022年ROKスーパーファイナル(10月22日/イタリア)から帰国しての最初のレースで2023シーズンの開幕戦だったが、公式予選でタイムが伸びず8番手で計測終了、Rd1を8番手からのスタートとなった。
●第1戦/Round1●
8番グリッドからスタートで1周目に6位、2週目に5位、3週目に4位まで順位を上げてきて、レース後半には3位を狙えるペースでのLAPで周回を重ねていた6週目の最終コーナーでまさかのSTOP!レースを終えてしましました。
不慮のエンジンブローでした。
●第2戦/Round2●
第2戦のスタートグリッドは第1戦終了後にエンジンを乗せ換えた為、レギュレーション(レース規則)により、最後尾スタートとなりました。
しかし、このエンジンの交換により本来のペースを取り戻すことが出来て、最後尾の19番グリッドからスタートして、1周目に11位、2週目に10位、3週目に9位、4週目に8位、5周目に7位と11台をパス!パッシングしながらトップのタイムより0.2秒速いラップで周回しました。
その後、7週目に6位、9週目に5位まで確実に順位を上げて、10週目に4位との差が3秒有ったギャップを削り、最終ラップの最終コーナーで飛び込み、15台抜きの4位チェッカーとなりました。
このレースは鈴鹿選手権の最終戦という事も有り、2022年鈴鹿ROKクラスのチャンピオンを獲得いたしました。
Round3/優勝 Round4/優勝
2023年2月26日(日)
鈴鹿サーキット/SouthCourse
2月という事も有り前夜半から弱い雪が降り、日曜朝は青空が広がっていたが粉雪が舞って、北風が強く吹き付ける非常に寒い難しいコンディションとなった。
公式練習後の5分間の公式予選では、開幕戦では歯車が嚙み合わなかったが、毎LAPタイムを更新してトップタイムをマークして終了、Round3のポールポジションを獲得した。
●第3戦/Round3●
ポールポジションからベストスタートで1コーナーとTOPで通過、オープニングラップですでに大量リードを築くことに成功して、以降は1秒以上のマージンを築きながら全周回を消化して、そのまま危なげなく走りきりチェッカー。今シリーズ初優勝を飾った。
コメント(東拓志):
スタートで失敗はなかったのですが、伊藤選手が来たのは予想外でした。自分のほうにマージンがあったので1〜2コーナーは落ち着いてクリアしました。1周目で離れたのもありますし、自分の中でフィーリングも良かったので、普通に走れば離れていくだろうな、と。中盤以降はリードもあったので、タイヤを減らさないように注意していました。
●第4戦/Round4●
午後に行われた第4戦も相変わらず北風が強く、なかなか路面温度も上がってこない中でレースを迎えた。
今回もスタートでダッシュよく飛び出し、毎周リードを広げ、第3戦同様に序盤から独走体制を築き、そのまま5秒以上の大量リードを保ってチェッカー。2連勝で締めくくった
コメント(東拓志):
スタートも最近の中では一番うまくいって、それ以降も全コーナー乗りやすかったので、ミスしないことを心がけて走っていました。乗りやすくて楽しかったですし良かったです。
Round5/優勝 Round6/優勝
2023年6月25日(日)
鈴鹿サーキット/SouthCourse
2月末以来、4ヶ月ぶりのレースとなり前戦とは全くコンディションが異なる、気温30度の蒸し暑さ1日となった。2連勝中で連勝を延ばす為にも大切な公式予選ではTOPから0.2秒落ちの4番目と大差を付けられ不調に終わった。
●第5戦/Round5●
4番手からのスタートで1コーナーまでにジャンプアップ成功でTOPで通過、その後もトップを快走。
そのまま一度もトップを譲ることも無くレース終了で3連勝しました。
コメント(東拓志):
狙い通り、スタートで順位を上げることができました。2番手の選手も接近してきましたが、後ろを気にすると乱れる気がしたので、自分の走りに集中していました。ペースは悪くなかったとは思うんですが、セッティングも変えて、第6戦も逃げ切りたいです。
●第6戦/Round6●
第6戦は夕方5時スタート。気温は日中に比べて下がったが、風はなく、いずれにしても体力的にはキツイ状況のレースとなった。
今回も絶妙なスタートでトップをキープしてのレースとなり、終盤は2位・3位を引き連れての展開で11周目に2位が接近するも、そのまま逃げ切り優勝。4連勝を飾った。
コメント(東拓志):
第5戦の流れから接近戦になるのは予想していました。ここで焦っても仕方がないので自分の走りに集中しました。セッティングは結局変えずにいきました。第5戦のレースで良い感触を得たものがあったので、今回も試してみたら、最後はアドバンテージを作ることができたので、作戦勝ちと言えるかもしれませんね。これからも勝ち続けたいと思います。
Round7/8位 Round8/7位
2023年7月16日(日)
鈴鹿サーキット/SouthCourse
梅雨明けもしていないのに連日好天が続き、決勝日も猛暑日となり、厳しい暑さの中でのレースとなった。
今回のタイムトライアル(公式予選)のレベルは高く、トップ3台の差が百分の1秒差という僅差で、残念ながら3番手となりました。
●第7戦/Round7●
3番手からのからスタートで1コーナーを順位維持で通過、トップ3台が数珠つなぎの状態で周回を重ねて、3週目に前2台の駆け引きでペースが上がらず、後続が迫り5台のグループになりました。
前を抜き切れず5周目に4位にダウン、6週目5位とS字コーナーに並んで侵入、2台が接触して大きく順位を落とす。
一旦は7位まで落ちた順位を5位でチェッカーを受けましたが、レース後に6週目のペナルティを受け、レース結果に5秒加算で8位に降格になりました。
●第8戦/Round8●
気温もぐんぐんと上昇し、非常に厳しい暑さの中でのレースとなった。
第7戦での接触によるトラブルを修理し、更に後方からの追い上げを想定して、セッティング変更を行いレースに臨みましたが、このセッティング変更が仇となりペースが上がらず、中断グループでの走行を強いられました。
結局、今期最低順位の7位でレースを終えました。
Round9
Quelifying1位 Plefinal1位 Final 2位
2023年8月13日(日) 鈴鹿サーキット/SouthCourse
昨年末から始まった今季のシリーズも、今回がついに最終ラウンド。
ランキングトップで迎えた最終戦だが前戦で大きくポイントを落としてしまっている為アドバンテージが少なく、この最終戦は大量ポイントが付与されるため最後まで予断を許さない状態で、更に予報最高気温が39度となる厳しい暑さの中でのレースとなった。
●Quelifying/公式予選
今回のタイムトライアル(公式予選)は前日の不調を覆し、唯一人47秒台で1位で終了、プレファイナルのポールポジションと同時に25ポイントを獲得しました。
●Plefinal/プレファイナル
スタートから好ダッシュでまずはホールショットを獲得、序盤からいいペースで走行して後続との間隔を開いていく。
レース後半も逃げ切って他車を寄せ付けずトップチェッカーでタイトルに王手をかける勝利でした。
コメント(東拓志):
TTのときはあまり調子が良くなくてもトップタイムを取れて、その調子だとこのヒートもイケるんじゃないかな、と。スタートも決まって、その後はカートも乗りやすかったのですが、完全ではないので後ろ見て走っていました。
●Final/ファイナル
スタートでシフトミスでややスタートに失敗し出遅れて2位に下がってしまう、ヘアピンコーナの出口でトップのシフトミスのあおりを受け3位にドロップ、翌周には2位をパッシングするがトップと数秒の差が開いてしまう。
レース後半にはトップまで0.3秒程度まで詰め寄るが、追いつくところまでいかずにレース終了。
コメント(東拓志):
ギアを入れたつもりだったのですが入っていなくて、2回入れたんですけど遅くて失速してまいました。一年間通して結果も残って、今季は5勝したので、良かったと思います。
レース結果は2位だったが、シリーズは32点差の大差を付けて、2年連続シリーズチャンピオンを獲得いたしました。
シリーズチャンピオンは3回目(2018年/2022年/2023年)で歴代最多です。
今シーズンはまだ、2023年鈴鹿シリーズ(現在ランキング1位)とGPRシリーズ(現在ランキング2位)が残っており、NEXT-ONE Racingもドライバー(Takushi Azuma)も、この2シリーズのチャンピオンも狙っています。
(2023年8月28日現在)